スポーツ時の痛みや腫れの薬には、シップやテープ以外にもゲルやクリーム、スプレー剤、液など各種剤型がありますので、最適なものを選びましょう。
水分を含んでおり、急な痛みや炎症に使います。冷感シップは消炎鎮痛成分と、メントールなど冷感刺激のある成分が入っています。消炎鎮痛成分はジクロフェナクナトリウムのように、皮膚から血管に入って全身に吸収されるものがあり、喘息の方や15歳未満、妊婦には使えません。
テープ剤は、急性期・慢性期と分けることなく使われます。シップと異なり水分が無いので、貼った瞬間の冷たい感じが少なめで す。薄くて剥がれにくく伸びやすいので、よく動かす関節部分や、外出時に使われることが多いです。 テープ剤のかぶれを心配される方にはシップか塗り薬、もしくはビタミン剤等の内服のほうが良いでしょう。また長時間の貼りっぱなしはかぶれの原因となるため、皮膚を休ませることも必要です。
クリーム
クリームは、親水性の基剤を使っているため、ベトつき感が少なく、伸びが良いのが特長です。筋肉痛にしっかり塗り込むことで、成分の浸透性が高まり、マッサージ効果も得られます。液
液は、患部が手の届きにくいところにある場合におすすめです。有効成分を溶かすためにアルコールを使っていますので、肌の弱い方には刺激になることもあります。ゲル
ゲルは、薬剤の表面に被膜の「ふた」をすることで有効成分の効果が持続するという特長があります。このため、貼り薬が使いにくい肩やひざなど、大きな関節の痛みに適しています。クリームと違って塗り込まないのがポイントです。クリームとゲルの良さを取り入れ速乾性と持続力のあるクリーミーゲルや、携帯しやすいハードゲル(チック)もあります。スプレー剤
スプレーは、手の届きにくい背中などに楽に使えます。冷却タイプはスポーツ時の打撲や捻挫、筋肉疲労など、すぐに冷やしたい初期症状に適しています。肩こりの原因の多くは、パソコン作業などの姿勢不良により首の後ろの筋肉が緊張することです。他にも血行不良で筋肉が硬直する、ストレスで交感神経が刺激され肩周りの循環が悪くなるなど、原因が複雑に絡み合って起きます。
慢性の腰痛では、原因として生活習慣が問題になることがあり、長い時間同じ姿勢や同じ作業を続ける仕事で起こることが多いです。デスクワークでは背スジを伸ばして座っている状態から、30度ほど前傾姿勢になっただけで、腰を支える筋肉の負荷は4倍になるといわれています。
慢性的な肩こりや腰痛は、温めて血行をよくし炎症部位の新陳代謝を改善する温感の貼り薬がよいです。