くすりんの豆知識|V・ドラッグ

猫の肥満予防と対策

ぽっちゃりとした猫ちゃんの姿は、愛らしくて、太り始めていても気にしていない飼い主さんは意外と多いよう。 しかし、肥満は知らず知らずの間にいろんな病気を進行させる危険があります。では、その対策とは?

生活習慣病の予備軍「肥満」とは

食欲旺盛で食べ過ぎてしまうことが肥満の原因だと思われがちですが、実はそれだけではありません。根底には猫の「退屈な生活」があります。室内で飼育されている猫ちゃんたちは、ときどきキャットタワーを上り下りしますが、トイレと寝床、食事場所を移動する程度の活動で済むので、精神的にも肉体的にも刺激のない生活を送っていることが多くなっています。そのストレスのないことがストレスになるような「退屈な生活」が続くと、刺激不足によってさらに運動をしなくなり、「食べることしか楽しみのない生活」に陥ってしまいます。運動をしないと、消費カロリーが少なくなるため、適正量の食事を与えているつもりでも、カロリーオーバーになり、当然太りやすくなります。
そんな猫の肥満は、少し太り始めた時に飼い主さんが気づき、生活習慣を改善することで予防できます。そのためには、定期的に猫ちゃんのボディチェックを行い、太っていないか確かめることが大切です。

家庭でできるボディチェックで猫の肥満度を知ろう

チェック方法としては、猫ちゃんを立たせて、両手で肋骨のある脇腹を優しく触ってみましょう。その時に、肋骨の凹凸の感触がすぐにわかり、脇腹のひだが垂れ下がっていなければ、問題ないと思います。肋骨の凹凸は人間の手の甲を触ったときの手の骨の感触を参考にしてください。
脂肪でひだが垂れ下がる状態や、肋骨の凹凸がわからないようでは太っていると思ってください。下記のボディコンデションスコア(BCS)を参考に、愛猫の体型が肥満ややや肥満になっていないかチェックしてみましょう。

ボディコンデションスコアで、肥満や、やや肥満だった場合は、ダイエットが必要です。ダイエットには運動が不可欠ですが、すでに肥満になっている場合は、ある程度体重を減らしてから運動をさせないと、カラダへの負担がかかり過ぎ、別の問題が出てくるので注意してください。
総合栄養食のキャットフードのパッケージに記載されている内容などを参考に一日に必要な適正カロリーを知っておくこともおすすめします。与え過ぎていないか確認してみましょう。また、おやつは、必要カロリーの10%以下にして、与えたおやつの分を食事から減らすことも忘れないようにしましょう。ただし、同じ量のフードを与えても、運動量や基礎代謝の個体差によって、体重は増減します。必要カロリー量で太る場合は、少しずつフードの量を減らして様子をみてください。また、すでに肥満になっている場合は、かかりつけの動物病院に相談して、与えるフードの種類や量を見直し、無理のないスケジュールで減量しましょう。

すぐに始められる愛猫の肥満対策とは

まず、いつでも好きなだけフードが食べられる置きっ放しの状態は、食べすぎの原因になるほか、その場所にいけば常に食事が得られるとわかると、猫は必要以上の運動をしなくなります。同じ場所にフードを1日分盛って置きっ放しにする習慣がある方は気をつけた方がよいでしょう。
キャットフードを与える場合も、カラダを動かすことを促進し、時間をかけて食べられる工夫が必要です。例えば、器をキャットタワーの一番上や家具の上に数か所ランダムに置くようにして、探しながら食べ物が得られる方法もいいでしょう。

肥満予防には、肉体的にも精神的にも刺激が必要

猫は本来、獲物を探したり、追いかけたり、捕らえるなど、食べ物を得るためにかなりのエネルギーを使う動物種です。そんな捕食に関わる行動をすることで幸福感を得られる、根っからの「ハンター」と言えるでしょう。「ハンター」の本能を刺激しない生活は、捕食行動の幸福感もなく、エネルギーも消費しません。
例えば、知育玩具の中にフードを入れて転がしたり、猫じゃらしなどで小鳥や昆虫のように空中で動かしたり、ネズミが地面を這うように動かしたりするなど、「ハンター」心を刺激する遊びで、猫ちゃんが活発に動くように工夫してみてください。さらに、室内飼いの猫ちゃんには、窓から外の景色を見せることも良い刺激になります。
肥満を予防するためには、肉体的にも精神的にも「ハンター」の本能を刺激することが大切です。毎日一緒に遊んであげましょう。

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